b 要素特別なテキストを表す

b 要素は、重要性を強調を伝える必要や、引用や用語の定義といった意味合いもなく、特別なテキストを表すものです。

例えば、文書の概要にあるキーワードや、レビュー記事の中に出てくる製品名やサービス名などが該当するかも知れません。

HTML 4.01 などにおける b 要素は、太字のテキストという意味を持っていましたが、HTML5 における b 要素はこのような意味を持ちません。強調したければ em 要素、重要性を伝えたければ strong 要素、目立たせたければ mark 要素、本文とは質が異なるテキストを表したければ i 要素、書籍、映画、楽曲、演劇、講演など、作品のタイトルを表したければ cite 要素というように、文脈的に他に適切な要素があればそちらを使用しましょう。その上で、適切な要素がない場合に b 要素を使用します。

なお、この要素が示す内容がわかるように、class 属性で明示することもできます。

b 要素の仕様

カテゴリ
コンテンツモデル
この要素を使用できる文脈

フレージング・コンテンツが期待される場所

この要素で使用できる属性

b 要素のサンプルソース

<!-- リード文を b 要素使用した例。特に目立たせたい意図はないが特別なテキストです -->
<article>
 <h1>ブログの記事</h1>
 <p><b class="lead">昨日、サッカーを見ていた時の話をしたいと思う</b></p>
 <p>知っての通り、私はほぼ毎日のようにサッカーを見ているが…</p>
…略…
</article>
<!-- 間違った使い方 -->
<p>
 <b>注意してください!</b>
 間違ってダウンロードされる方が増えています。
</p>
<!-- このような場合は strong 要素を使用するのが妥当です -->
<p>
 <strong>注意してください!</strong>
 間違ってダウンロードされる方が増えています。
</p>

主要ブラウザの対応

IE11
Edge(EdgeHTML)
Edge(Chromium)
Chrome
Firefox
Safari
iOS Safari
Android Chrome

仕様書の該当箇所

4.5.21 The b element

用途から目的の要素を探す

用途から HTML5 の要素を逆引きできます。

テキストに対する意味づけを行いたい
テキストの編集を示したい
改行や折り返しを指定したい
上付きや下付きを指定したい
テキストの書字方向を制御したい
テキストにルビをふりたい
箇条書きなどリストを表したい
セクションを定義したい
コンテンツをグループ化したい
画像や映像などを埋め込みたい
スクリプトやスタイルを埋め込みたい
フォーム関連の要素
テーブル関連の要素
ドキュメントにメタデータを付与したい
インタラクティブな要素
その他

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