cite 要素作品のタイトルを表す

cite 要素は、作品(例えば、書籍、映画、楽曲、演劇、講演、あるいは、新聞、エッセイ、詩、歌、楽譜、脚本、テレビ番組、ゲーム、彫刻、絵画、オペラ、ミュージカル、展示、訴訟事例報告、コンピュータプログラムなど)のタイトルを表します。

HTML 4.01 などでの cite 要素は、引用元を示す為の要素でしたが、HTML Standard 仕様における cite 要素は、用途が拡大され、従来通りに、引用元を示すのはもちろん、引用の有無にかかわらず、文書内で言及した作品名などにも使用することができるようになりました。

なお、誰かの発言内容を引用した場合、その発言者の人名に cite 要素を使用するのは妥当ではありません。cite 要素はあくまで作品名に対して使用するものです。

cite 要素の仕様

カテゴリ
コンテンツモデル
この要素を使用できる文脈

フレージング・コンテンツが期待される場所

この要素で使用できる属性

cite 要素のサンプルソース

<blockquote cite="urn:isbn:978-4-1010-1001-4">
 <p>
  吾輩は猫である。名前はまだない。
 </p>
 <p>
  どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでも薄暗い…
 </p>
 <p>
  <cite>吾輩は猫である(角川文庫)</cite> 夏目漱石 著 より引用
 </p>
</blockquote>
<!-- 文章内で出てくる映画タイトルに使用した例 -->
<p>
 今日は品川まで<cite>ダイハード</cite>を観に行きました。
 本当は<cite>刑事コロンボ</cite>が観たかったんだけど、やってなかったんだよね。
</p>
<!-- Blog の記事にリンクする場合などの例 -->
<p>
 本件については日本太郎さんが書かれた記事、
 <cite><a href="http://example.com/entry.html">吾輩は猫であるに関する考察</a></cite>
 が参考になります。
</p>
<!-- このような使い方は正しくありません。作品名以外を含んでしまっています -->
<p>
 <cite>吾輩は猫である(角川文庫) 夏目漱石 著 より引用</cite>
</p>

主要ブラウザの対応

IE11
Edge(EdgeHTML)
Edge(Chromium)
Chrome
Firefox
Safari
iOS Safari
Android Chrome

仕様書の該当箇所

4.5.6 The cite element

用途から目的の要素を探す

用途から HTML5 の要素を逆引きできます。

テキストに対する意味づけを行いたい
テキストの編集を示したい
改行や折り返しを指定したい
上付きや下付きを指定したい
テキストの書字方向を制御したい
テキストにルビをふりたい
箇条書きなどリストを表したい
セクションを定義したい
コンテンツをグループ化したい
画像や映像などを埋め込みたい
スクリプトやスタイルを埋め込みたい
フォーム関連の要素
テーブル関連の要素
ドキュメントにメタデータを付与したい
インタラクティブな要素
その他

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