HTML Tag Reference

i 要素

質が異なるテキストを表す

i 要素は、著者の思考、気分、(文書内で定義されていない) 専門用語、固有名詞など、他とは質が異なるテキストを表すものです。

HTML 4.01 などにおける i 要素は、斜体のテキストという意味を持っていましたが、HTML Standard における i 要素はこのような意味を持ちません。強調したければ em 要素、重要性を伝えたければ strong 要素、目立たせたければ mark 要素、用語の定義を表したければ dfn 要素というように、文脈的に他に適切な要素があればそちらを使用しましょう。その上で、適切な要素がない場合に i 要素を使用します。

なお、文書の主テキストで使用されている言語とは異なる言語によって用語などが記述される(例えば日本語の文章内で英語による用語が記述される)場合は lang 属性によって言語を指定することが望ましいでしょう。また、この要素が示す内容がわかるように、class 属性で明示することもできます。

i 要素の仕様

コンテンツモデル
この要素を使用できる文脈

フレージング・コンテンツが期待される場所

この要素で使用できる属性

i 要素のサンプルソース

<!-- 頭の中で思ったことを表しています -->
<p>
 今日、コンビニに行ったらレジがものすごく混んでいた
(<i class="think">やっぱりお昼に行ってはダメだな</i>)
 んだけど、まぁ仕方ないので並んだわけですよ。
</p>
<p>
 私の好きな俳優さんに<i class="actor">クリント・イーストウッド</i>さんが
 いますが、彼の代表作として…
</p>
<p>
 すると彼はこう言ったんだよ
</p>
<p>
 「<i class="talk">一体誰に向かって言ってるんだ?</i>」 ってね
</p>
<p>
 だから俺ははっきり言ってやったさ…
</p>
<!-- 文中の専門用語をマークアップした例 -->
<p>
 昨日の試合は<i class="rule">オフサイド</i>が多い試合だったな。
</p>
 
<!-- もしオフサイドについて定義するなら dfn 要素を使うのが妥当です -->
<p>
 <dfn>オフサイド</dfn>というのはサッカーにおけるルールのひとつで…
</p>

主要ブラウザの対応

IE11
Edge(EdgeHTML)
Edge(Chromium)
Chrome
Firefox
Safari
iOS Safari
Android Chrome

用途から目的の要素を探す

用途から HTML 要素を逆引きできます。