CSS Reference

pow()

べき乗にした結果を返す

pow()exp()sqrt()hypot()log() 各 CSS 関数を使用することで、CSS で指数関数を扱うことができます。

pow() 関数は、pow(A,B) のようにカンマで区切られた2つの値、または計算を引数とし、AB でべき乗した結果を返します。

2つの引数はどちらも <number> データ型に解決される値でなければならず、そうでない場合、関数は無効となります。この関数の計算結果も、<number> データ型となります。

なお、pow(X, .5)sqrt(X) は同じ計算結果になります。よって、計算によっては sqrt() 関数を使用しても同じことが可能です。

pow() 関数は、例えば modular-scale のような、ページ上のすべてのフォントサイズを固定比率で互いに関連付けるといった戦略で役に立ちます。

例えば、下記のようなカスタムプロパティを定義し、h1h6 要素までのフォントサイズに利用するようなことが考えられます。

:root {
  --h6: calc(1rem * pow(1.5, -1));
  --h5: calc(1rem * pow(1.5, 0));
  --h4: calc(1rem * pow(1.5, 1));
  --h3: calc(1rem * pow(1.5, 2));
  --h2: calc(1rem * pow(1.5, 3));
  --h1: calc(1rem * pow(1.5, 4));
}

pow()のサンプルソース

:root {
  --h6: calc(1rem * pow(1.5, -1));
  --h5: calc(1rem * pow(1.5, 0));
  --h4: calc(1rem * pow(1.5, 1));
  --h3: calc(1rem * pow(1.5, 2));
  --h2: calc(1rem * pow(1.5, 3));
  --h1: calc(1rem * pow(1.5, 4));
}

主要ブラウザの対応

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